運は貯めて使うもの。喜多川著・運転者を読んで

運は貯めて使うポイントカードのようなもの。貯めないと使えない。そしてそのポイントは自分が貯めたものだけではない。先人が未来を願い後世に残してくれたものでもある。先人が人類のために残してくれたポイントを使うだけではなく、自分もこの先の人類のためにポイントを貯めて行く事が生きるという事、プラス思考でいること

だというのを、本書を読んで感じた。

 

ここでいうポイントを貯めるというのは、 良い行いをして見返りが無い状態のことをいう。例えば、友達の引っ越しを手伝ってお礼を貰わなかった場合、運が貯まったと言える。逆に友達からお礼として数十万円貰うなど自分のした事以上の見返りがあった場合、運を使った事になる。

こう考える事で見返りが無くても損したと感じずにすみ、落ち着いた気持ちでいられるようなると思う。むしろ運が貯まってラッキー、と思うかもしれない。

 

それに見返りを求めながら生きていくのは疲れる。見返りとは相手に期待をする事だから。これぐらいはやってくれるだろうと考える事だから。そしてその期待は大体叶わない。期待をして裏切られ、また期待をする…その繰り返しのような気がする。ならばいっそ期待を抱かずに、自分は相手のためになる事をして運を貯めた、と思える方が幸せじゃあないか。

 

 

私たちが生きる時間は人類の長い歴史のほんの一部に過ぎない。その今も誰かの運、想いに助けられている。ならば自分たちもその想いを紡ぎ、人類の発展を願ってもいいじゃないか。自分が幸せになる事も大切だが、それだけじゃ虚しいじゃないか。そう思った。

 

誰かの想いが今に繋がっている。