マイホームと賃貸のメリットとデメリットを比較してみた

持ち家は必要なのだろうか。確かに老後の事を考えると、65歳を過ぎても家賃の支払いがなく安心して住める家があるのは魅力的である。

けれど数千万という一生に一度の大きな買い物だ。修繕費もかかるし、その場所から動きづらくなる。しかもローン、つまり借金をする必要があるのだ。

 持ち家か、賃貸か…。ここではそれぞれのメリットデメリットを比較してみようと思う。

 

◯金額 ◯引越しやすさ(居住の流動性

[年齢設定]現在30歳。80歳までの50年間分の金額を計算する。

 

●持ち家:3000万円の家。30年で返済の場合。→月々8〜10万円ほど

・総支払額 :6500万円ほど(3000万+利息、固定資産税、修繕費や積立金など)

 

利息はおよそ1000万円ほど。頭金を300万円とすると、残りの2700万円÷30年÷12ヶ月で月々7.5万円。➕利息の1000万円なので、月々10万円程の返済となる。

これにボーナスを年間で15万円ほど返済に充てた場合、月々1.5〜2万円ほど返済額が安くなる。

また、固定資産税や修繕費もかかる。固定資産税は50年間で500万円ほど。つまり年間で10万円。管理費や修繕積立金は50年で1000万円を超える。

◯メリット

 ・老後の住まいがあるという安心感・リフォームなど、自分の好みに改造できる

◯デメリット

居住地を変えづらい・利息が高額

・ローンを組む必要がある・災害で損壊する可能性あり

・築年数は60歳時点で30年ほどになり、どんどん古くなる。 

 

●賃貸

・家賃が8万円だと、30〜80歳までの50年間で4800万円。

総支払額:5300万円ほど(4800+更新料や引っ越し代500万円)

・10万円だと、50年で6000万円。➕更新料や引っ越し代500万円。 →総額6500万円ほど。

◯メリット

・引っ越すことで、いつでも新築に住める

・ご近所トラブルが発生しても、引越しで解決可能

◯デメリット

 ・高齢になっても家賃の支払いがある。契約時に高齢者審査が必要な場合も。

 

持ち家と賃貸では、家賃にもよるが金額に大差はないようだ。よって、どちらを選択するかは自分のライフスタイルや優先事項から決めると良い。

居住地を縛られず、好きな時に好きな場所に住みたければ賃貸の方が、老後に家賃を支払うのが不安であれば持ち家が良いだろう。

まずは、今の地に定住する予定なのか転勤があるかなど自分のライフプランを確認しつつ、住居に求める優先事項(引っ越しやすさ、安心感など)を考えてみると良いかもしれない。

 

 

 

・持ち家なら貯蓄はいくら必要か・子どもにかかるお金(年間の貯金額と年間の子育て費用)